【痛みに及ぼす影響についての検証結果】

「検証結果の要約」

倦怠感や筋肉痛抑制効果を実証DPV576 の TRPV1 への抑制効果を発見

【免疫力についての検証試験について】

「試験内容」
倦怠感や筋肉痛対策の実現に向けてさまざまな研究に取り組んでおり、今回ヒト白血球を用いた DPV576(ナノダイヤモンドおよびナノプラチナ)の TRPV1 受容体への作用を検証しました。本研究は、DPV576 のヒト白血球内 T 細胞に対する機能調節効果、および痛みの調整効果に対して TRPV チャネルを用いた実験を実施。

「試験結果」

DPV576 は、抗 CD3 / CD28 にて活性化されたT細胞の TRPV1 の発現を抑制すること、さらに、T細胞から分泌される 炎症性サイトカインIFN-γ の分泌も併せて抑制することも明らかにしました。疲労の症状が炎症に関連することは多くの研究者により示されています。このことから、DPV576による炎症性サイトカインIFN-γの分泌の減少は、疲労および筋肉痛や疼痛を軽減する上で有益であり得ます。さらに炎症性サイトカインは、疲労、無気力、筋肉痛、認知機能障害、うつ病気分の症状を含む行動の変化を引き起こす可能性があります。このことから、DPV576 は、倦怠感や筋肉痛軽減に対して有益に作用することが示唆されました。

なお、本発見は 2018 年 9 月 29 日付 nanomaterials(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)にて論文を発表しております。
※TRP=Transient Receptor Potential。様々な感覚受容に関与する陽イオンチャネルファミリーで、化学物質や温度などを感知して電気信号に変換するセンサー。

 

【論文掲載実績】

In hibition of TRPV1 Channel Activity in Human CD4+ T Cells by Nanodiamond and Nonoplatinum Liquid,DPV576
(ナノダイヤモンドおよびナノプラチナ、DPV576 による ヒト CD4+ T 細胞における TRPV1 チャネル活性の阻害)
Nanomaterials: 8(10) ,770 (2018)

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