【調査サマリー】
最も筋トレを行っている世代、男性20代27.4%、女性70代14.4%多様な筋トレ環境でコロナ禍での運動不足を解消しよう
◇筋トレ行動率調査!男女計は22.9%、それぞれ見ると男性は28.8%、女性は17.1%
◇筋トレを行う人が最も多い世代は男性が20代で27.4%、女性は70代14.4%
◇コロナ禍で筋トレを全くしていなかった人の「運動の量・質」への不安は-21.2%
◇男性は元気な人の方が筋トレを行っていないという傾向に
◇元気な人が筋トレをしている曜日は、月曜日・水曜日・土曜日
◇男女別に各都道府県の週1回以上の筋トレ行動率を見ると、男性1位は石川県20.2%、女性1位は佐賀県16.4%
◇週1回以上筋トレを行っている元気な人の疲労解消行動第1位は、男女ともに「入浴」
■多様な筋トレ環境でコロナ禍での運動不足を解消しよう
今回は、環境が多様化している“筋トレ”の行動率を調査しました。直近1年間でどのくらい筋トレを行っていたかを見ると、男女計の筋トレ行動率は全体の22.9%、週1~2回程度の行動率は7.2%、週3回以上の行動率は6.3%という結果になりました。男女別で見ると、男性の筋トレ行動率は全体で28.8%、そのうち、週1回~2回程度行う人は9.0%、週3回以上は7.8%となっています。また、女性の筋トレ行動率は全体で17.1%、週1回~2回以上行う人は5.5%、週3回以上は4.8%という結果になりました。
■筋トレ行動率が最も高い世代は男性が20代27.4%、女性は70代14.4%
筋トレ行動率を年齢別、男女別で見ると、男性では20代の行動率が最も高く27.4%、次いで30代の21.3%となり、年齢を重ねると減少していますが、70代で微増しています。女性では、70代の行動率が最も高く14.4%となっており、40代が8.2%と最も低くなっていますが、50代から8.4%と徐々に高くなっている傾向にあります。昨今では筋トレに関するサービスが多様化し、負荷の少ない筋トレや社交場としてのスポーツ施設のあり方が顕著になっていることが、影響していると推測されます。
■コロナ禍で筋トレを全くしていなかった人の「運動の量・質」への不安は-21.2%
コロナ禍において、「休養(睡眠)の質・量」、「休養(睡眠以外の)質・量」、「栄養の質・量」、「運動の質・量」の変化に対する意識をそれぞれ見ると、筋トレを全くしていなかった人の「運動の量・質」への不安が一番高く-21.2%、週1回以上行っている人で-1.5%、週3回以上行う人で+5.8%という結果になっています。
※ 健康作りの3要素項目:【休養(睡眠)の質・量】、【休養(睡眠以外)の質・量】、【栄養の質・量】が、【運動の質・量】を0~10点で回答してもらい、0~4点を意識が「悪くなった」、5点を「変わらない」、6~10点を意識が「良くなった」と集計
※ 健康作りの3要素の一つである「休養」を、睡眠と睡眠以外で分類しています
※ 上記グラフは、「良くなった人-悪くなった人」で比較
■男性は元気な人の方が筋トレを行っていない傾向に
続いて、疲労度合別に元気な人と疲れている人の筋トレを行う頻度をそれぞれ見ると、男性では筋トレを全くしなくても元気な人が74.5%と多くなっており、筋トレの頻度が週1回未満、週1~2回程度の人を見ると、元気な人よりも疲れている人の方が多くなっています。この結果から、疲れていながらも筋トレなどで自分をある程度追い込みながら生活している人が多くいることが推測されます。一方女性は、筋トレを週3回以上行っているという回答において、元気な人が疲れている人の1.72倍という結果になり、筋トレをしている人の方が元気であるという結果になりました。
■元気な人が筋トレを行っている曜日は、月曜日・水曜日・土曜日
筋トレを行っている人に「負荷の高い運動時間をとる曜日」を聞きました。元気な人は、比較的曜日にバラつきが少ないものの、月曜日・水曜日・土曜日に運動を行うことが多い傾向があるようです。一方慢性的に疲れている人は、曜日に差が大きく、特に金曜日と土曜日の、週末を迎えるタイミングで身体に負荷をかけている結果となりました。
■都道府県別 筋トレ行動率ランキング、男性1位は石川県20.2%、女性1位は佐賀県16.4%
男女別に各都道府県の週1回以上の筋トレ行動率を見ると、男性では1位が石川県で20.2%、2位は沖縄県で19.0%、3位は神奈川県で18.9%という結果になりました。また女性では、1位佐賀県16.4%、2位福島県14.3%、3位徳島県13.7%となりました。
■週1回以上筋トレを行っている元気な人の疲労解消行動第1位は、男女ともに「入浴」
最後に、週1回以上筋トレを行っていて元気であるという人が、どのようなリカバリー(攻めの休養)行動、つまり疲労解消の方法を実践しているのかを調査しました。その結果、男女とも「入浴」が最も多い回答となりました。そのほか、「ウォーキング、ジョギングをする」などの運動や、「身体のケアのストレッチ」などの代謝を上げることで、疲労解消を行っている傾向が高いことがわかりました。
[調査概要]
調査名: 「ココロの体力測定 2021」
期間: 2021年 11月15日~12月20日
SCR調査対象: 全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)
本調査対象: 1248人(男女各624人)
方法: インターネット調査
SCR調査項目: 10問、本調査項目:30問
※サンプル数は男女各5万人で、各都道府県500サンプル以上を確保。その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正
※疲労度合項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化
■「スポーツ・サステナビリティ白書」とは
全国の男女、20~79歳10万人(「ココロの体力測定」)調査データから、スポーツ行動頻度、スポーツ観戦・応援頻度、スポーツ各種行動および健康作りの3要素の分析を行い、スポーツと健康増進、健康投資の環境や休養・抗疲労ソリューションの状況をまとめています。また、各スポーツファンを都道府県(もしくは市区町村)のエリアデータで分析を行い、主に、地方自治体やスポーツチームへのマーケティングデータとしてご活用いただいています。